けねでぃブログ

サッカー戦術分析を中心に色々書きます

2019年8月4日浦和vs名古屋

長い長いトンネルの出口は未だ見えず、暗中模索が続く風間イレブン。勝てないときは勝てない、そういうものである。何が悪いかと言われても答えはない。強いて言えばチームの雰囲気が悪いとしか言いようがない。

 

■ディフェンスライン前の使い方

 

 2点目のシーンに代表されるように、前半の名古屋の攻撃は浦和のMFラインとDFラインの間をうまく使えていた。特にジョーの驚異的なキープ力によりボールが収まり、中央に起点を作られてしまう。浦和MFもボールの供給源であるシミッチやネットにプレスをかけに行くのだが、そのMFが上がったスペースにジョーが下がってきてボールを受けるという状況に陥っていた。

 


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■5バックの功罪

 

守備の崩壊と敵陣ペナルティエリア内の攻め手不足への対応策として後ろに重点を置いた5バックを採用した名古屋だったが、失点が止まらない。攻め手にしても速攻が多く、ボールポゼッションを志向するスタイルとは合っていないように思える。

 

風間さんとしては処方箋を施しているものの結果が出ていない。次節辺りでは、また前がかりな布陣に戻すのではないだろうか。

 

■終わりに

 

解説者も言っていたがグランパスは終盤に何となくずるずると下がる傾向がある。守備力が高いチームではないし、共通認識として撤退守備の意思統一もなされていないまま、下がるのは得策とは思えない。

 

今後はポゼッションするならする、撤退守備するならする、という意思統一が必要なのではないか。そういったリーダーシップを発揮する選手もフィールドにいないように見受けられる。

 

サッカーはチームスポーツだ。そのうえ、ポゼッションサッカーを志向するチームにおいて通常よりも一体感が重要になる。それこそ、ポゼッションサッカーと心中する、それくらいの意気込みとチームの共通認識が必要になるのではないか。