2019年7月20日 名古屋vsガンバ大阪
ここのところ8戦勝ち無しの名古屋、本当に深刻である。いつもは4ー4ー2を基本としている名古屋だが、今日は5バック気味の3ー4ー3のフォーメーションで来た。最近の数試合で守備が崩壊してしまい大量失点もあったので、守備の落ち着きを狙ったのだろう。名古屋のスタイルとしてリスクは覚悟の上ではあるとは思うけれど、さすがの風間さんも修正すべきと判断したのだろう。
左サイド中心の攻め
幾度か見られた形が下図のような吉田の中央に入っていく形である。特に和泉とスイッチする形で中央に抜けていた。一般的な形は縦方向にSHとSBがスイッチして敵陣サイドの深くに出ていくが、その横方向バージョンといえよう。このスイッチの利点は、相手DFが吉田に付いていくか、マークを受け渡すかの判断を迫られることにある。ここでDF同士の意思の疎通がうまくいかない一瞬の間に吉田はフリーになれる。
右サイドの前田・宮原のコンビネーションも強力と思われるが、攻めの中心は左サイドだった。他の試合でも左サイドからの攻撃が多いので対戦相手によっても変えているわけでも無さそうだ。配球の中心を担うシミッチが左利きだからだろうか。
今後の名古屋
試合はアディショナルタイムに失点した名古屋が勝ち点2を取りこぼして終了した。人海戦術とはいえ守備は改善され安定してきているように見えたので、一度仕切り直して守備を立て直し、そこからまた攻めに比重をかけていくというほうがよいだろう。やはり良い攻撃は良い守備からである。